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第131回 「今津久雄的こころ」     令和 5年 6月10日                  外食経営塾塾長  今津久雄  

 これもAI関係ですが、音声をそっくり複製できるマシンが開発されたようですね。短時間でそのままを複製できる・・・良きことより「悪しきことへの心配」が問題視されているようですね。先月も書きましたが「発明や研究成果」が悪用のネタになる時代になって来たのですね・・・ダイナマイトの生みの親、アルフレッド・ノーベル氏は、大富豪になり、戦争拡大に協力したような事になり・・・と、ノーベル賞の設立で世間に詫びた?・・・ように聞いています。開発や研究は必要ではありますが「悪用」されることも充分あり得ることですが、やはり研究開発は必要なのでしょうね・・・AI開発があれこれ言われていますが・・・進歩のためには・・・

 飲食業界は「対人商売」ですから「人間性重視」は大きく変わらないとは思いますが、先月も書きました、教育や対応に「AI指導」が用いられることは可能性ありますよね、如何にお客様の心を掴み、不平不満に対応しうるか・・・過去の経験や資料からAIが判断して教育する・・・同じものを食べても「環境や待遇、心境で満足感に差が出る」のですから・・・喉が渇いたときの「水」は最高に美味しく感じるように・・・そのことを含めて教育してゆかなくてはならなくなっていますね。同一の対応では不可!なのですね。

 昔、私はお客様の前で数回土下座したことがあります。全く嫌ではありませんでした。逆に勝ったような気持ちになる自分がいました(それは反省しましたが)土下座させたお客様はその後、何も言えなくなるからです。他のお客様も「私への同情」で・・バツが悪くなってしまうのですね・・・そこへ持って行ってしまった私の未熟不徳ですね。そのあたりをAIがうまく指導してくれると嬉しいのですがね。

 「お客様は神様ではない」「わがままだと思え」と教育していました。自分自身にその気持があれば「腹が立たない」のです。何があっても「わがまま」だと思うのではなく、常日頃「わがままな、そういう立場なのだ」と思い込んでいれば、自分が腹立たしくならない。冷静・平静に接することができる。ということです。生活基盤の売上を提供頂く大切なお客様なのですから、感謝感謝でいなくてはなりませんが、やはり色々な方がおられるから・・・そういうものだ・・・と自分に言い聞かせ「平常心」を訴えていました。

 AIが教育できるかどうかはわかりませんが、色々なお客様が居られ、色々な環境や気分や状況があるのですから・・・やはり「人」?