第154回 「今津久雄的こころ」 令和 7年5月10日 外食経営塾塾長 今津久雄
ラーメン店の倒産が、ここ最高になっているとか?以前からラーメン店の開店は「比較的容易にできる・・・」と言っていましたが、結果倒産も多くなることは当然なのかもしれませんね。数年前のコロナの影響(良否)もあるのでしょうけれど・・・比較的少人数営業。出店場所によっては「個性発揮しやすい」低資本での開店可能。前物件引き継ぎしやすい・・・等々の理由で、そう申し上げていました。
無論、実際の営業では多くの苦労や努力が必要なことは当然ですが「まず1店目」の成功で次への道も「望みやすい業態」です。都心が条件かもしれませんが「店の味」(個性)を知り得てもらえると繁盛に繋がります。地方では「万人受け」しないと存続で来ませんが、都心では「個性に有ったお客様が獲得しやすい」(多人数だから)ということです。万人受けでなく、個性発揮・・・ということです。
立地・・・業態によってではあるでしょうけれど、前職時代「一等地の横」という基準を持って物件探しをしていた記憶があります。ある有名店の創業者様が「マックの近く」「駅の近く」ならOK・・・と話しておられたことを思い出します。私の「一等地の横」基準は、一等地はとても家賃的に手が出ない。その横なら「安くなる」からでした。当然、横やその横でも高額な場合は、更に横か、角を曲がって・・・等々。一等地でなくても「まだまだ目立つ」です。
新宿伊勢丹「新館」横ビル、屋上広告塔を・・・と申し入れて「テナントなら、広告塔もOK」との返事に「208坪」8階に出店しました。「伊勢丹新館横」「屋上広告塔がアピール効果大!」と思ったからです。幸い天井が高く(元ナイトクラブ跡)内装にも個性発揮できましたから、大阪道頓堀本店に次ぐ、グループ2位の売上実績でした。
独立後、色々感じたのは「業態によっての出店地域の選び方は異なる」ということでした。無論「家賃比率が最も重要基準」ではあるわけですから・・・わざわざ行く店。たまたま有ったから入る店・・・で出店候補地が異なる。「あなたの店は?」が最重要ですね。
以前にも申しましたが・・・経営者に「出店だけが目的ではない」と思う方も多くなっているようです?社員を守るためにも出店は重要だと思うのですが、手不足や、維持管理手間等々考慮の結果「出店だけが企業価値ではない」という判断も有りなのでしょうか?それに関しての明確な意見や、他の方向性については私的にはなんとも申し上げられませんが・・・古き経営観?
- Posted by
Co57
- Posted in コラム
5月, 15, 2025
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