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第159回 「今津久雄的こころ」    令和 7年10月10日                  外食経営塾塾長  今津久雄   

 今、数十年前の「復活?」的な動きが多くなってきていますね・・・

社員寮復活・社員旅行復活・社員運動会復活・・等と。当然私の経験した頃の有り方とは異なってはいるでしょうけれど「人間関係重視」の社内事情を加味しての事でしょう。で、逆に今の時代だから・・・と「仕事に一生を捧げない」考え方も広く大きくなっているようです。良否は別にして「その人の人生」「何を重視するか」で、行く方向、働く意味も異なってきて当然な時代になった・・・ということですね。その昔は「会社を外れた人生観を訴えることは、社員としては許されなかった」のですが、今は「人生の為に生きる。その一部分に会社・仕事がある」を訴えても良い時代なのですから。「退職代行」なる業種も有るようになりましたから、経営者も「手として」「会社の主要人材」として「区別雇用」してゆかなくてはならないのでは無いでしょうか?「一人ひとりを見て」「職域を担当させる」ことが必要になってきているようです。当然「教育」も同様ですね。

 先日若者から「正社員から、パート社員に変わろうかな?」なんて声を耳にしました。そのほうが気楽に働けるのでしょうか?私の時代は、元々「パートのほうが優遇されていたように見えていましたけど・・・」時給換算だけで判断しがちでしたから。正社員の待遇改善・可視化に苦労したものでした。

 あなたと関わり有る社員の方々に「明確な可視化」をしていますか?以前も申しました「幹部になる道」「独立の道」「職業のエキスパートの道」を目指せるようにすることが大事ですね。入社3年くらいから「その道を選択できるように」教育や配属をしてゆくことですね。飲食業は「人間性」が必須条件ですから、その教育が最重要ではありますが、徐々に「方向性を明確化できるように」ですね。それぞれの道に合った教育・配置です。又「他の道を排除・無視させない」ことも大事な教育です。時間だけ埋める担当の職域も重要ですから。

 これもいつも言っています・・・2:98の法則です。独立・自立傾向の人(自分でレールを敷く人)が2%。他の人が敷いたレールに乗る人98%だということです。重要なのは「どちらが良い・悪い」ではなく「どちらに適性」か?ということです。創業経営者のあなたは、2%の部類でしょうが「98%が悪いのではない」「この人たちがいないと、店は回らない!」を充分自覚することです。双方の就労に支えられていることを・・・と、又しても反省・自省のこころ。