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第58回 社員の辞めない教育・研修 

2017・3・10

                 外食経営塾塾長  今津久雄

[経営者目線「幹部社員」編 1]

先月号で述べました・・・2:98の法則。これをきちんと肝に銘じない経営者が多く(私もその一人でした)幹部社員育成に失敗する方が意外と多いのです。つまり、新入社員から中堅社員・幹部社員へと成長の過程を見ていると「自分と同じ」つまり「経営者・後継者?」的に見てしまうのです。「2:98」つまり「2%からの幹部社員」か「98%からの幹部社員」かを「正しく見極めなくてはならない!」ということです「どちらの幹部社員も必要」なのです。あなたの会社の重要人材なのですから、一生懸命育成しなくてはならないのです(その先の後継者的教育は別物!を自覚)

(1)差別なく育成する。

(2)力量と思われる仕事の少し上を担当させる。

(3)自分と同じだ!感を持たないこと。

(1)ついつい、貴方と近い、遠い、合う合わない・・・的に接する頻度や与える仕事に差がついたり、偏りがちになります。結構見ています。そういうことを「忠告できる立場の人」を置くことが大事ですが、なかなか出来ません「人事はスカート。上からは見えなくても、下からは丸見え」縦割り会議を横並び会議も導入しては?

(2)個々人に差があって当然ですから、店の規模や職域の範囲を「個別判断」することが大事ではないでしょうか?しかし、誤判断もあります「異動しやすくしておく」ことも大事です。仮配属、試験異動的に。幹部候補を同一視しないことが大事です。その人の「得手不得手」も理解する努力が必要ですね(受け皿設置)

(3)経営者の貴方にはこれが意外に多い!要注意!今の貴方と比べなくても「独立時の貴方のころを思いだし」できる!やってくれる!と冷静に判断しているつもりが「過剰期待」していることが多くあります(私も多くありました)特に開店前の人事選考ですね。あなたの気持ちも当然高揚・・・あいつなら・・・と「未知への期待」が「無知の期待」となることが多くありました。成功すれば問題ありませんが、合わなかったとき「退職」という道を選びやすくなります。任せようとまで思った人材・・・合わなかったから退職・・・では、企業の大損です!常に「合わなかった場合」も想定することが必要です。あなた以上にその人が辛く落ち込んでいることは当然なのですから・・・全体像を見なければならない責務があるのです。