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57の会 FAX通信 vol.160 2021年11月20日 (株)コミュニケーションオフィス57 代表取締役 今津久雄

誰の為?何の為?

 前職時代、いろいろな勉強会や人脈交流に努めていました。そんな中「売上に貢献しない本部や事務所にお金を掛けると危険信号」というようなことを多くの方々に言われました。エイベックス(大手芸能務所)は4年前に建築の本社ビルを売却。旅行会社HISは昨年竣工したビルを今年手放した。日本を代表する広告会社・電通も本社ビルを売却のようです・・・他にも知人経営者の行動に??と思うことも少なからず記憶しています。経営の店は顧客単価低いのに、本人は高級店での飲食や高級品志向・・・ある程度の実績を得ると「自分自身も!?」となってしまうのですね。

 歌舞伎町店他新宿に4店舗になったときに事務所をテナントに入りました・・・店は客席・従業員施設優先にしたからです・・・事務所での仕事も増え、打ち合わせ等も増え・・・仕事に没頭したような気になっていました・・・新宿での「関東地区本部事務所」には、新宿4店舗の従業員食堂も併設。店舗では社員食堂を廃止しました。社員食堂利用者の声も聞けたり、一石二鳥を実感していました・・・数年後、渋谷店の不振から「テコ入れを目指し、400坪の店内客席を二部屋潰し関東地区本部事務所に変更しました・・・業者様の何かの折のご利用も増え売上貢献も出来ました。その後吾妻橋店に同じように事務所を移動して同様の効果を目指しました・・・単独事務所の良き味もシメてはいましたが「店舗の為の事務所」を言い聞かせ、方々の教えを肝に命じ、関東地区本部の店内移動を何度もいたしました「本部何度も移動しますね?」との声も聞こえましたが・・・それなりの目標の達成は出来ていたように感じていました。

 外食経営塾・57の会でもご縁の若き経営者「三田遼斎」氏(六厘舎創業者)は私が、社員さんへの講演で訪れたときの本部事務所内会議室を後日訪れたらメニュー開発室にしていました。決して広い本部ではなかったのですが・・・事務所もっと狭くしたいのです・・・と言われていました「それは素晴らしい」「その考え方がある限り大丈夫」と話したものです。数十億円の売上規模のときに。又、一号店でのこと、お待ち行列が出来過ぎ、近隣対応のためにやむなく移転したその店をず~~と賃料払い続けていたそうです。それらの考え方が私より2周りほど若き経営者が!と今持って尊敬、うなずかされています。この時代もきちんと乗り切っておられます。

追伸・・・

 「店はお客様の為にあり」「会社は社員の為にあり」「人生は自分自身の為にある」(自分だけの為ではない)を連呼していましたが、専用事務所を作るとそれはそれは居心地良きものでした。在籍事務員にとってもでしたでしょうね・・・全ては自分中心に回せるからです。お客様?業者様?目の前での売上にはならないのですから、まさに「机上の空論」的に行動しがちになっていましたね~~現実からの逃避・・・とまでは言わないまでも、やはり距離感の矛盾を生じたでしょうね。