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第122回 「今津久雄的こころ」     令和 4年9月10日                  外食経営塾塾長  今津久雄  

 人生一度切り・・・誰もがわかっていることなのですが、中々そのように行動できない人が多いですね・・・(僕もその一人でしょうけれど)諸々の事情で方向転換や、全く異なった世界に入ってしまう人も多く存在します。40~50代の人の「後悔項目」に(1)もっと貯金をしておけば良かった(2)親孝行できなかった(3)親ともっと会話しておけばよかった・・・(9)生まれ変わったら他の職業に就きたい。他に女性の特徴に、ケチらずもっと良いものを食べておけば良かった。我慢が足りなかった・・・等々だそうです。考えるとやはり「親の影響」が大きく人生を左右していたことを社会人20~30年働き盛りで感じるようですね。「他の職業に就きたい」が少ないのはやはり親や家族の影響を受けている・・・ということなのでしょうね。

 飲食業は、以前にも申しましたが「日常生活の延長線上」です。誰でもいつでも関わることができるのです。無論、職業にするにはそれなりの課題や問題もあるわけですが「入りやすい」ことや「関わりやすい」ということは言えると思います。ただ、その関わりや縁を如何に大事に育てたり、職業に生かすかは「本人の考え方」次第ですね。

 外食経営塾には多くの「創業者」が在籍されていますが、事業継承となると、身内であったりする可能性が多く、その欠点を予想し「身内不可」を明言されている方も多くおられます。良否は別として「あなたも種々考察・検討の必要があるのではないでしょうか」(今すぐでなくても、いつか起きうる問題として)

 「身内のへの継承の利点欠点」入社前の幼少期から、何らかの形で親の事業を見聞きしていて、考え方や方向性を身につけている・・・ことが一番大きいのではないでしょうか。逆に「殻を破れない」「方向性が一緒」や「反感を抱く」「甘える」というような欠点も・・・

 企業規模にもよりますが「拡大主義」「拡充主義」経営者によっても差が出ます。店舗数を増やせ増やせ型と安定・拡充で大きくすることを望まない・・・ですね。あなたにはどちら?継承者にはどちら?を判断して臨まなくてはなりません。

 私の場合は、自宅(家族で社員寮住まい)で帰宅後の父の晩酌時の話を聞いていたり、夕食は店の従業員食堂でほぼ毎日・・・という生活が中高時代でしたから、多分に色々見聞きしたりで、身についていたのでしょうけれど。無論、良きことばかりではありません。従業員食堂に行くのが嫌なときも沢山ありましたね・・・