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第29回 社員の辞めない教育・研修

第29回 社員の辞めない教育・研修      2014・10・10

                 外食経営塾塾長  今津久雄

「顧客目線 9」

 持論です「店はお客様の為にあり」「会社は社員の為にあり」「人生は自分自身の為にある」(自分だけの為ではない)前職時代から社員に、講演で、自分自身にも言い続けています。社会貢献しようという気概はあっても自分自身の仕事・生活がある程度安定しないと叶わない。まず自己を確立するところから・・・と。私の独立後3年もがき苦しんだことが思い出されます。その頃は店舗営業していても「お客様のことが目に入らない」目先の資金繰りにあくせくした・・・店はお客様の為に無かった・・・もう一品、もう一本追加が出ないかな?おススメしてくれないかな!原価を下げたい!人件費を減らしたい・・・的な「誤発想」ばかりでしたね。「顧客不在」でした。接客業ではなかった。あなたも「開店当時の意識」から「現実意識」へ移行すると「原点」(初心)忘れることが多くなります。(好調でも不調でも)

 さ、どうして乗り切りますか!言葉ではなく実践です「成長拡大」から「縮小拡充」へがポイントです(開業前や独立時のことは別の機会に記するとして)開業中の業績不振・・・当然原因究明から手立てをしなくてはなりません。それにはまず「出入り額の実態」を確実に明確視することです。そして、無理な資金繰りをせずに「縮小」してゆくことです。縮小内でも「顧客優先」をすることです。多くのお客様に行き届かない場合は、今の少なくなったお客様にできることから・・・ですね。当然人事も「自分中心でシフト組」仕入れも配達から「買いに行く」クリンリネス業者任せから「自ら実践」等「縮小による手作り感」の構築です・・・ところが、そこに陥った経営者は(私の場合)オーナー的意識でしたから「社員がどうすれば・・・」的発想で、自ら動く発想が湧きませんでした。まず、営業時間を延ばしてでも、メニューを絞り、自分だけでも営業する・・・的な発想にはなりませんでした。歴史的戦も、大軍を持っての戦い方と少数でのゲリラ的戦い方には当然差が出るものです。大が小を負かせたこともあるのです。店舗は巨艦型から屋台型へでも、集客も広範囲から地域密着型に・・・それを今までと「同様な考え方」でスケールダウンしただけの考え方では成果に結びつかないことを理解しておかなくてはなりません。顧客目線は経営者の「動きと心」を鋭くキャッチしています!