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57の会 FAX通信 vol.181 2023年9月20日 (株)コミュニケーションオフィス57 代表取締役 今津久雄 

見所よりの離見・・・

 先日、主宰塾「外食経営塾」で渋沢栄一氏の子孫、渋沢久栄さんと久しぶりにお会いしました。その折「渋沢栄一一日一言」という本をいただきました・・・色々書かれています・・・年中のことですから読み過ごしの多いことは事実ですが、何かの折の参考に・・・と、読まれてはいかがでしょうか(致知出版・1200円税別) 

 ちなみに今日は・・・多様性の意義・・・人それぞれ顔が違うように異なる。自分は自分流儀によって行くべき道を行き、それぞれで「和衷」(わちゅう)「協同」「相助け」「相進んでゆくところ」に世の中の進歩発展がある・・・と、書かれています。部下を教育、指示される場合も「相助け」の心で応じられてはいかがでしょうか。見えなかった一面を発見できるかも?ですよ。いつも感じているのは「あなたの一方的な感じ方なのですから」

 「見所よりの離見」という能の言葉があるそうです。演じる人は何を感じながら演じるのか・・・ということへの教えのようです。自分の舞は自分では見えない。それをわかった上で「見える所から、自分・舞台を見ているように舞う」つまり、自分の視線ではなく、舞う自分や舞台がどう見えるか・・・を意識しながら舞いなさい・・・ということです。剣道でも自分自身にも、塾生にも話します。剣道は相手と戦うけど「判断するのは、審判・審査員」つまり「第三者」なのですよ・・・と。審判や審査員に見えやすい角度・方向で戦うことも大事なことなのです・・・と。相手は一人ではなく、試合の場合は相手以外に審判(3名)審査の場合は審査員(6名)いるということなのです・・・稽古で、打った打たれたとは「評価」は異なるということなのです。

 もちろん、僕自身もそうですが「自分中心」的になって判断・行動したりしがちです。目前の相手(敵?)だけにとわられて・・・会社や組織内では「上司ほど陥りやすい」判断材料になりがちなのです。日々、なかなか「周囲の意見や環境」「平等」「公平」感等々に意識を寄せられませんから・・・そこの思考・判断できるように努力しなくてはならないのですね。経験を重ねてくれば来るほど大切にしなくてはなりません・・・

 追伸

私の座右の銘とも言うべき「忘己利他」(もうこりた)己を捨てて、利は他人へ・・・という意味ですが、そんな崇高なことはとてもとても・・・まずは「自利」からなんて実感しながらの「日々」ですね。まずは「身の丈に合った生活環境・・・そして、関わりのある方々への「貢献」?ができれば良きこと・・・と感じながらの日々です。前職時代は「忘己」できたのですが、独立後は、日々の生活に追われ追われて・・・の実生活ですから・・・